ダウ平均は大幅続伸 最高値更新 米CPIが利下げ期待を正当化=米国株概況
NY株式24日(NY時間16:22)(日本時間05:22)
ダウ平均 47207.12(+472.51 +1.01%)
S&P500 6791.69(+53.25 +0.79%)
ナスダック 23204.87(+263.07 +1.15%)
CME日経平均先物 49600(大証終比:+280 +0.57%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均が500ドル超の大幅続伸となり、最高値を更新したほか、ナスダックも大幅に最高値を更新した。
取引開始前に発表の9月の米消費者物価指数(CPI)を受けて米株式市場は買いが強まった。来週のFOMCでの利下げ期待を正当化したほか、12月についても利下げを完全に織り込む動き。
ただ、米株式市場は来週の重要イベントを控えている。いつになく重要な週となっており、FRBのみならず各国中銀の政策委員会があるほか、政治では米中首脳会談が30日に行われ、摩擦解決に向けた何らかのメッセージが打ち出されるか注目される。あまり期待しないほうが良さそうではあるが。
そして、米国のみならず世界の株式市場にとっては、何と言ってもマグニフィセント7の決算であろう。高バリュエーションも指摘されている中、現在のAIへの市場の期待が「過剰ではない!」との結論が導き出されれば、米株式市場は更に上値を追う可能性が高い。
その点について市場は楽観的になっているようだが、その分、逆だった場合は、きつい反応を覚悟する必要はありそうだ。10月末の取引になることも意識される。
フォード<F>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回ったが、通期については、主力車種であるF-150ピックアップトラック用アルミの仕入れ先であるノベリス工場の火災の影響により、最大10億ドルの逆風が発生する見通しを示した。ただ、来年には大部分を回復できると述べたことで安心感が広がっている。
仮想通貨交換所のコインベース<COIN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の342ドルから404ドルに引き上げた。
鉱山のニューモント<NEM>が決算を受け下落。金価格の急騰を反映して好決算ではあったものの、26年の金生産量を25年並みとしており、物足りなさも感じている模様。
靴などアパレルメーカーのデッカーズ・アウトドア<DECK>が決算を受け大幅安。26年度通期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。消費支出の圧迫を反映した慎重な見通しとなった。
アラスカ航空<ALK>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、ガイダンスでも通期の1株利益の見通しを下方修正している。夏に発生したシステム障害が影響していると説明していたが、決算発表当日にシステム障害がまた発生し、本日午前の時点で100便超のフライトが欠航した。踏んだり蹴ったりの状態。
フォード<F> 13.84(+1.50 +12.16%)
コインベース<COIN> 354.46(+31.70 +9.82%)
ニューモント<NEM> 83.37(-5.54 -6.23%)
デッカーズ<DECK> 86.94(-15.60 -15.21%)
アラスカ航空<ALK> 43.77(-2.86 -6.13%)
アップル<AAPL> 262.82(+3.24 +1.25%)
マイクロソフト<MSFT> 523.61(+3.05 +0.59%)
アマゾン<AMZN> 224.21(+3.12 +1.41%)
アルファベットC<GOOG> 260.51(+6.78 +2.67%)
アルファベットA<GOOGL> 259.92(+6.84 +2.70%)
テスラ<TSLA> 433.72(-15.26 -3.40%)
エヌビディア<NVDA> 186.26(+4.10 +2.25%)
メタ<META> 738.36(+4.36 +0.59%)
AMD<AMD> 252.92(+17.93 +7.63%)
イーライリリー<LLY> 825.45(+4.41 +0.54%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。