フランスの政治リスク高まり、格付け見直しに不安材料=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってややドル安が優勢となっており、ユーロドルも買い戻しが出ている。ただ、動意薄の展開に変化はなく、1.17ドル台は重い半面、下押す動きもない状況。一方、ユーロ円は買いが優勢になっており、171円台後半に上昇しているものの、21日線付近での収束した相場展開に変化はない状況。
ユーロに関しては目下、フランスの政治リスク高まりが最注目となっている。バイル仏首相が今週の月曜日に、大規模な歳出削減策への支持獲得に苦慮する中、9月8日に信任投票を実施すると表明。市場では、恐らく信任投票を経て政権は崩壊する可能性が高いと見られている。
ここに来て浮上しているフランスの政治リスクについてストラテジストからは、これは今後の同国の格付け見直しにとって不安材料になると指摘している。フィッチが9月12日、ムーディーズが10月24日、S&Pが11月28日に格付け見直しを予定しているが、いまのところ3社の格付けはいずれも「AA-」で、格下げされれば、シングルAに落ちることになる。
EUR/USD 1.1682 EUR/JPY 171.61 EUR/GBP 0.8640
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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