ポンドドル、ポンド円とも21日線を維持 英中銀の利下げは時期尚早か=NY為替
きょうのポンドドルは一時1.3435ドル付近まで下落したものの、NY時間にかけて買い戻しが膨らみ、1.34ドル台後半に戻している。21日線と100日線の水準をしっかりと維持しており、底堅さは温存している。
一方、ポンド円も一時198.30円付近まで下落し、本日198.40円付近に来ている21日線を下回る場面が見られた。しかし、199円付近まで戻しており、こちらも21日線にサポートされている。200円台を再び試すムードは残っているようだ。
エコノミストは、英中銀が最近の金融政策委員会(MPC)で利下げを決定したことを正当化するのは一段と難しくなっていると指摘している。英中銀は今月、英経済に対する様々な圧力の中、異例の2回目の投票で4.00%への引き下げを決定した。しかし、同エコノミストによると、インフレは依然として深刻な懸念材料だと指摘。
英金融政策委員会(MPC)後に発表されたデータによると、7月のインフレは3.7%に加速し、サービスインフレも急伸。英企業センチメントが改善していることから、英中銀は追加利下げを実施しない可能性が高いと述べている。データの流れを見ると、次の利下げは当面実施されないだろうとも述べた。
GBP/USD 1.3481 GBP/JPY 198.94 EUR/GBP 0.8648
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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