アジア株 米国の積極利下げに期待、ベッセントが150bp以上の利下げを要求 豪州株最高値
アジア株 米国の積極利下げに期待、ベッセントが150bp以上の利下げを要求 豪州株最高値
東京時間11:08現在
香港ハンセン指数 25712.52(+98.85 +0.39%)
中国上海総合指数 3697.27(+13.80 +0.37%)
台湾加権指数 24272.52(-97.50 -0.40%)
韓国総合株価指数 3223.21(-1.16 -0.04%)
豪ASX200指数 8894.70(+67.59 +0.77%)
アジア株はまちまち。米国の積極利下げ期待が高まっているものの、高値警戒感から調整売りも見られる。台湾株はきのう約1年ぶり高値をつけた。香港株は約4年ぶり高値、豪州株は反発し史上最高値をつけている。上海株は21年末来高値をつけ、一時3700ポイント台を回復した。
金融市場は米国の9月25bpの利下げを完全に織り込んでいる、一部で50bpの大幅利下げ期待も広がりつつある。7月の米CPIは関税の影響を最も受けやすいコア財で伸びが鈍化した。トランプ関税政策の影響は比較的軽微にとどまっており、財のインフレ鈍化はトランプ政権の自信を高めるものとなる。
ベッセント米財務長官はFRBに対し150bp以上の利下げを要求。9月に50bpの利下げを皮切りに一連の利下げに踏み切るべき、どのモデルを見ても150bpから175bpの利下げになるはずだと語った。FRB暫定理事に指名されたミラン氏も、関税によるインフレの証拠はないと繰り返した。
豪州市場ではきのう急落した豪銀最大手オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)が0.7%安と続落、3カ月ぶり安値をつけている。キャッシュ純利益が過去最高を記録したものの、市場予想とほぼ一致したことで失望感が広がっている。アナリストが豪中銀の利下げを受け同行の業績見通しに悲観的になっていることも懸念されている。
きょう発表された豪州7月の雇用統計は強い内容だった。雇用者数が前回の+1000人(+2000人から下方修正)から+2万4500人に大幅増加し、失業率は4年ぶり高水準4.3%から4.2%に改善した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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