【これからの見通し】明日の米CPIを控えて、きょうは静かな展開を想定
【これからの見通し】明日の米CPIを控えて、きょうは静かな展開を想定
週明けの相場は、総じて静かなスタートとなっている。きょうは目立った経済統計発表の予定はなく、明日の米消費者物価指数(CPI)の発表待ちのムードが広がっている。
為替相場はややドル安の動き。先週の流れを引き継いだ展開となっており、ドル円は147円台前半、ユーロドルは1.16台後半、ポンドドルは1.34台後半などで推移している。ドル指数は引き続き10+21日線を下回っている。
トランプ米大統領は自身のSNSで「中国が大豆不足を懸念しているとし、米国産大豆の注文を迅速に4倍に拡大することを望む」と述べている。米中双方による高関税一時停止合意は12日に失効予定であり、中国に圧力をかけるとともに延長の可能性を示唆している。また、英FTが「エヌヴィディアとAMDが中国向けチップ販売収益の15%を米国に支払う」と報じている。
また、週末に発表された中国の7月インフレ指標は、消費者物価指数が前年比変わらず(前回+0.1%)、生産者物価指数が-3.6%(-3.6%)と引き続き低調な結果だった。ただ、本日の上海・香港株式市場では売りが強まることなく底堅く推移している。
円相場は、ドル円の下げが147円台半ば割れまでと比較的小幅にとどまっており、ユーロ円などのクロス円は前週末比プラス圏に浮上してきている。ユーロ円は172円台乗せ、ポンド円は198円台後半で取引されている。
欧州株先物や米株先物の時間外取引は、いずれもプラス圏で推移している。リスク動向は落ち着いている状況だ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、トルコ鉱工業生産指数(6月)、南ア製造業生産高(6月)、メキシコ鉱工業生産指数(6月)など。欧州や英国、米国などの経済指標発表は予定されていない。発言イベントに関しても、金融当局者の講演やイベント予定はなく材料難な一日となりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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