トランプ関税発言受けたドル売り・円買い一服 ドル円一時143.73円まで下落
トランプ関税発言受けたドル売り・円買い一服 ドル円一時143.73円まで下落
トランプ関税発言を受けたドル売り・円買いが一服。ドル円は一時143.73円付近まで下げた。ユーロドルは一時1.1529まで上昇、ダウ先物は200ドル超下げる場面があった。トランプ関税に加え中東情勢緊迫化でリスク回避の円買いのほか、安全資産の債券と金価格も上昇した。
トランプ氏は「2週間以内に一方的に関税率を設定する」と発言。2週間以内に関税率を設定している国に書簡を送る、受け入れるか拒否するか選べとしている。これより前にベッセント氏は相互関税の90日間の一時停止期間を延長する可能性が高いと述べていた。
トランプの新たな関税発言は摩擦激化につながる恐れがあるが、タコ取引の可能性もある。過激な関税発言で株価を下落させたのち、緩和発言で株価を吊り上げるというのがトランプのやり方だ。ベイヤー下院議員はベッセント氏の発言に対し「タコの匂い」がするとトランプ氏を批判した。
中東での緊張の高まりを受けNY金は上昇、NY原油は一時69ドル台に上昇し4月3日以来の高値をつけた。
米政府が在イラク米大使館の一部職員に退避を命じ、軍人の家族に中東からの脱出を許可した。トランプ氏は「危険な地域となる恐れ」があると指摘。イランは核開発計画をめぐる協議が失敗に終わった場合、米軍基地を攻撃すると警告。

執筆者 : MINKABU PRESS
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