ドル円144円割れ、トランプ関税発言受けドル売り・円買い ただ「タコ取引」の可能性も
ドル円144円割れ、トランプ関税発言受けドル売り・円買い ただ「タコ取引」の可能性も
トランプ関税発言受けたドル売り・円買いが継続。ユーロドルは1.152まで上昇、ドル円は144円台を割り込んだ。ダウ先物は100ドル超下落。ドル指数と米10年債利回りは低下。
トランプ氏は「2週間以内に一方的に関税率を設定する」と発言。2週間以内に関税率を設定している国々に書簡を送る、受け入れるか拒否するか選べということだ。貿易期限延長の用意あるが必要ないだろうと述べた。これより前にベッセント氏は相互関税の90日間の一時停止期間を延長する可能性が高いと述べていた。
貿易摩擦懸念が再燃しているが、タコ取引の可能性もある。過激な関税発言で株価を下落させたのち、関税緩和や撤回発言で株価を吊り上げるというのがトランプのやり方だ。そのため2週間という期限を設定も実行するかは不明。ベイヤー下院議員は「タコの匂い」がするとトランプ氏を批判している。
中東での緊張の高まりもリスク回避の円買いを後押し。米政府が在イラク米大使館の一部職員に退避を命じ、軍人の家族に中東からの脱出を許可した。トランプ氏は中東の一部地域からの人員退避を確認した、危険な地域となる恐れがあると指摘。イランは核開発計画をめぐる協議が失敗に終わった場合、米軍基地を攻撃すると警告している。
※「タコ取引(Taco Trade))」=Trump Always Chickens Out(トランプは常に臆病になる)

執筆者 : MINKABU PRESS
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