【海外市場の注目ポイント】ECB理事会など
日本時間午後9時15分に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果や声明が発表され、同午後9時45分にラガルドECB総裁の会見が行われる。市場では政策金利の中で最も重視される中銀預金金利は現行の2.25%から2.00%に0.25%引き下げられることが確実視されている。0.25%の利下げは織り込み済みで、声明やスタッフ予測、ラガルドECB総裁の会見が焦点になっている。ECBは昨年6月の理事会で利下げを開始したあと、7月に利下げを見送ったが、9月からは毎会合で利下げを実施している。今回、中銀預金金利が予想通り2.00%に引き下げられれば、ECBが考える中立金利のレンジ(1.75-2.25%)の中央値に達することになり、声明やラガルド総裁の会見で今回の利下げ局面の最終到達点に近づいていることが示唆されるようなら、ユーロが買われる可能性がある。
また、日本時間午後9時半には4月の米貿易収支の発表も予定されている。大方の予想は660億ドルの赤字となっており、前月の1405億ドルの赤字から赤字幅が縮小すると見込まれている。
さらに、このあとの海外市場では、英米中銀関係者が発言する。日本時間午後4時45分にグリーン英金融政策委員会(MPC)委員が挨拶、同午後5時半にブリーデン英中銀(BOE)副総裁が講演、同6日午前1時にクーグラー米連邦準備理事会(FRB)理事が講演、同6日午前2時半にハーカー米フィラデルフィア地区連銀総裁が講演、シュミッド米カンザスシティー地区連銀総裁が講演することになっている。
MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。