ドル円は144円台に戻す 長期のドル安の見方が根強い 複数年に渡る下落トレンドの始まり=NY為替
きょうの為替市場は米財政赤字への懸念が一服しており、米国債も買い戻される中、ドル安も一服している。この日発表の米PMIが予想外に強い内容となったこともドルの買い戻しに繋がっている模様。そのような中で、一時142円台まで下落していたドル円は144円台に戻している。ここ数日、急速に下落していただけに押し目買いや短期筋のショートカバーも出ているようだ。
ただ、ドルへの弱気な見方に変化はなく、ストラテジストからは、現在はドルの複数年に渡る下落トレンドの始まりだと指摘している。現在の焦点は米財政見通しで、これがドルの下落のきっかけとなる可能性があると述べている。また、別の識者も、米財政懸念が継続すれば、結局、ドルはより大きな代償を払うことになるだろうと警告。
ベッセント財務長官と日本の加藤財務相が、カナダでの会談で為替水準について議論されなかったと述べたことを受け、東京時間に円は上下動を繰り返していた。
USD/JPY 144.05 EUR/JPY 162.32
GBP/JPY 193.22 AUD/JPY 92.32
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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