東京株式(大引け)=76円安と続落、ファストリ大幅安が響き軟調展開に
11日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落。日経平均株価への寄与度の高いファーストリテイリング<9983>が大幅安となり指数を押し下げた。
大引けの日経平均株価は前日比76円68銭安の3万9569円68銭。プライム市場の売買高概算は18億6480万株。売買代金概算は4兆5653億円となった。値上がり銘柄数は1152と全体の約70%、値下がり銘柄数は420、変わらずは54銘柄だった。
前日の米株式市場は、NYダウは192ドル高と続伸し、ナスダック指数やS&P500種指数は最高値を更新した。米株高を好感して、東京市場も値を上げてスタート。日経平均株価は朝方には3万9950円台まで買われ、300円を超える上昇となった。半導体関連株などハイテク株が買われた。ただ、買い一巡後は一転して売りに押される展開となり、午前9時20分過ぎにはマイナス圏に転じた。ファストリが、前日発表の決算内容が嫌気されて大幅安となったことも相場を押し下げた。その後、3万9500円前後の水準では買いが入り、後場にかけ前日終値を前後する一進一退が続いた。週末で積極的な買いは手控えられるなか、大引けにかけて軟調展開が続いた。日経平均株価はファストリが1銘柄で260円あまり押し下げた格好だが、TOPIXは小幅に上昇した。なお、日経平均先物ミニ・オプション7月物の特別清算指数(SQ)値は4万4円61銭だったとみられている。
個別銘柄では、フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>が安く、サンリオ<8136>、良品計画<7453>が下落。三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が軟調で、日立製作所<6501>、ソニーグループ<6758>、ソシオネクスト<6526>、東京電力ホールディングス<9501>、GMOインターネット<4784>が売られた。
半面、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>がしっかり。ダイキン工業<6367>やSBIホールディングス<8473>が買われ、フジ・メディア・ホールディングス<4676>が値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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