カナダ中銀が追加利下げを示唆した場合、カナダドルはさらに下落の可能性=NY為替
きょうの為替市場は全体的にドル安が広がっているものの、カナダドルは対ドルで下落。トランプ大統領がカナダ産の鉄鋼とアルミニウムに50%の関税を課すと述べたほか、カナダの自動車産業を「永久に閉鎖させる」と脅している。
カナダのオンタリオ州が米国の3州に輸出する電力に対し25%の割増料金を適用する措置を実施すると発表したことで、トランプ大統領は電力に関して国家緊急事態を宣言した。オンタリオ州は追加関税を課すなら、米国への電力供給を停止すると警告している。隣国カナダとの貿易戦争が激化する中、カナダドルの上値は重い。
明日はカナダ中銀の政策委員会の結果が発表される。足元のデータからは利下げの必要はないとの指摘もあるが、米国との貿易戦争激化で、カナダ中銀は追加利下げを実施してくると見られている。さらに本日のニュースでカナダ中銀がさらなる利下げの可能性を示唆するようであれば、カナダドル安につながる可能性があるとの見方も出ている。
USD/CAD 1.4477 CAD/JPY 101.84
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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