ユーロドル、米成長懸念がインフレリスクを上回れば、さらに上昇の可能性=NY為替
本日もユーロドルは買戻しが続く中、1.09ドル台まで上げ幅を伸ばしている。ドイツ国債の利回りは依然として上昇が続いており、10年債は再び2.90%台に上昇している。一方、米経済への懸念からドル安が続いており、ユーロドルの買い戻しを支援している。
そのような中でストラテジストからは、米成長懸念がインフレリスクを上回るようであれば、ユーロドルはさらに上昇の可能性もあるとの指摘が出ている。投資家の関心は明らかに米成長リスクに移っており、明日発表の米消費者物価指数(CPI)がインフレの粘着性を示した場合でも、市場がそれに対するFRBの政策への影響を見過ごすことを選択した場合、ユーロドルは短期的にさらに上昇する可能性があるという。12カ月以内に1.12ドルまでの上昇の可能性もあるという。
目先は節目の1.10ドルが意識されるが、さすがに過熱感は否めず、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは75と買われ過ぎの水準である70を上回って来ている。
EUR/USD 1.0922 EUR/JPY 161.19 EUR/GBP 0.8437
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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