今週はカナダ中銀 関税を警戒した利下げが見込まれる=NY為替
きょうも市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、カナダドルは売りが優勢となっており、ドルカナダは1.4465加ドル近辺に上昇している。カナダ円は101円台に下落し、昨年8月以来の水準に下落している。
今週はカナダ中銀が政策委員会を開催し、0.25%ポイントの追加利下げが見込まれているようだ。足元のファンダメンタルズ的には、年初のインフレは落ち着きを見せており、昨年下期のGDPも上振れサプライズを示していた。通常であれば据え置きを選択するところではあるが、トランプ関税による貿易戦争の激化が成長と雇用に下振れリスクをもたらしており、カナダ中銀も事前措置を講じて置くとの見方が有力視されている。
前回の政策委員会でカナダ中銀は、カナダからの米国への輸出品すべてに25%の関税が1年以上適用された場合、通年の成長を2.5%ポイント押し下げるとの試算を出していた。
米国はエネルギーに10%の課税を課し、自動車は除外する予定。そのため、実際の影響はより小さくなるとも見られている。それでも、第2四半期には劇的な減速が予想されているようだ。
USD/CAD 1.4469 CAD/JPY 101.70
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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