ドル円、151.65円付近 円高がドル円を圧迫=NY為替
ドル円はNY時間に入って戻り売りに押されており、151.65円付近での推移となっている。トランプ大統領が週末に本日10日に全ての鉄鋼とアルミ輸入への25%関税を発表すると述べた。また、米国に関税を課している国々に対する相互関税も週内に発表する方針も表明。インフレへの懸念からドルは買い戻され、ドル円もロンドン時間に152円台半ばに買い戻されていたが、NY時間にかけて151円台後半に伸び悩む展開となっている。
ただ、ドル自体は様子見の雰囲気が出ており、ドル円に関しては円自体の動きが先導しているようだ。ここに来て日銀の早期追加利上げ期待が台頭しており、それが円高の動きをサポートしている。一部からは3月から4月初めの春闘の結果が持続的な実質賃金のプラスを確信できれば、利上げをしたがっている日銀は直ぐにでも動くと見ているようだ。
しかし、いまのところ短期金融市場では5月利下げの確率を25%程度しか織り込んでいない。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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