ドル円、買いがやや優勢 円安が下支え=NY為替序盤
きょうのドル円は買いがやや優勢となっており、一時156円台に上昇する場面が見られた。ドル売り優勢の展開が続いているものの、ドル円に関しては円安の動きが下支えしている状況。ただ、全体的には様子見の雰囲気も強い。
円については週末の日銀決定会合待ちの雰囲気もある。日銀は追加利上げを決定との観測報道も流れる中、市場も利上げを確実視している。ただ、利上げについてはほぼ織り込み済みで、当日は次のヒントを探る会合になりそうだ。
植田総裁は慎重姿勢を堅持するものと見られており、市場ではハト派な利上げになると見られている。そのため、円高の反応は期待しにくいといった声も聞かれる。市場はいまのところ、今週の決定会合後に年内あと1回の利上げを織り込んでいる状況だが、植田総裁がその見方を覆すようなヒントを示せばサプライズになりそうだが、今回はその可能性は低いと見られているようだ。
海外勢からは、日銀は最終的に政策金利を1%に近づけようとするだろうとの見方が出ている。賃金に関する期待で幾らか背中を押されており、それは日銀に1%までの利上げを実施する口実が与えているという。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は155.50円に観測。
22日(水)
155.50(13.0億ドル)
23日(木)
155.00(15.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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