ユーロドル、やはり1.03ドル台は上値重い ECBは慎重な利下げ路線を継続との期待=NY為替
きょうのNY為替市場は、日本時間午前1時のロンドンフィキシングにかけてドル売りが強まり、ユーロドルは一時1.0330ドル近辺まで買い戻される場面が見られた。しかし、フィキシングを通過すると直ぐに戻り売りが入り、1.02ドル台に伸び悩んでいる。やはり1.03ドル台は上値が重い印象だ。
市場は今月30日のECB理事会で0.25%ポイントの追加利下げが実施されると見込んでいる。ただ、ECBは慎重な利下げ路線は継続すると見られている中、アナリストは今後開かれる理事会ごとに0.25%ポイントの通常利下げが行われると見ているようだ。
ユーロ圏経済は低迷しており、インフレはECBの目標である2%にほぼ到達している。そのためECBはこれまでのインフレから景気に意識をシフトさせている。現在の中銀預金金利は3.00%だが、ターミナルレート(最終到達点)は1.75%と見ているようだ。それには今月を含めてあと5回の利下げを実施する必要がある。
EUR/USD 1.0292 EUR/JPY 160.90 EUR/GBP 0.8444
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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