【これからの見通し】週明けに向けて様子見ムードか
【これからの見通し】週明けに向けて様子見ムードか
この後の海外市場は比較的慎重な動きが見込まれる。週明け20日月曜日にトランプ氏の米大統領就任式が予定されており、就任演説と初日に予定されている多くの大統領令署名に市場の注目が集まっている。
就任演説及び大統領令は、環境問題、移民問題、教育問題など多岐にわたる今後の姿勢が示されると見られるが、市場が特に注目しているのが関税の問題。メキシコ・カナダに向けた25%の関税賦課、中国に向けた最大60%の関税賦課などがどこまでの猶予と実効性をもって示されるかがポイントとなる。また、世界中のすべての国に対する10-20%のユニバーサル関税も注目を集めている。
こうした関税の方針は米国の物価高からのドル買いや世界的な貿易の縮小による資源国通貨売りなどの動きにつながると予想される。
今日の海外市場ではこうした月曜日のイベントを前に、様子見ムードが広がる可能性が高い。既存ポジションの整理がどこまで進むかは微妙だ、あ新規のポジションを積極的に取りに行く動きにはなりにくいと見られる。直近ドル売りがやや目立っていただけに、ドル買いが少し優勢となるか。ドル円は156円台回復が意識されるところ。
ユーロドルは1.03を挟んでの推移が中心と見られるが、ドル買いの状況によっては1.0250トライもありそう。
MINKABUPRSS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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