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ドル円、一時155円台に下落 米CPIを受け米利下げ期待が復活=NY為替概況

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ドル円、一時155円台に下落 米CPIを受け米利下げ期待が復活=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドり売りが強まったほか、円高も優勢となり、ドル円は一時155円台に下落する場面が見られた。朝方発表の12月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、短期金融市場ではFRBの7月利下げの期待が復活している。

 米CPIは、総合指数は予想通りだったもののコア指数が予想を下回った。前日の米生産者物価指数(PPI)とあわせて、インフレ再燃への警戒を強めていた市場に安心感を与えたようだ。ただ、エコノミストからは「FRBが1月に利下げに動くには不十分なことは確かだ。来月発表されるCPIも落ち着いた内容となり、さらに雇用が鈍化すれば、3月利下げが再び選択肢として浮上する可能性はある」との声も聞かれた。

 一方、日銀の植田総裁が来週の決定会合で米新政権の政策や春闘の賃金動向などを精査し、追加利上げを行うかどうか判断すると明言したことで日銀の利上げ観測が一段と強まっており、円高が進行。ドル円を押し下げている。短期金融市場では1月利上げの確率が70%程度に上昇。発言前は60%程度だった。

 ユーロドルは一時1.03ドル台半ばまで上昇。本日の21日線が1.0350ドル付近に来ており、その水準に顔合わせしたが、戻り売りに押され上値を拒まれている。現在は米CPI発表前よりも低い水準に戻している。ユーロドルは週初に1.01ドル台まで下落していたが、その水準からは反転している。テクニカル的にはリバウンド相場の兆候も出ているものの、ファンダメンタルズ的には懐疑的な状況ではある。

 本日はドイツの昨年のGDPが公表されていたが、ドイツ経済は2年連続のマイナス成長となった。今年もそれほどの成長は期待できず、2月の総選挙後の新政権が抱える課題が浮き彫りとなっている。昨年のGDPは0.2%減となり、23年は0.3%減だった。2年連続のマイナス成長は1950年以降で2度目。10-12月(第4四半期)GDPも前期比0.1%のマイナス成長となった。エコノミストは苦境は今年も続く見通しだと述べている。

 ポンドドルも序盤は買いが強まり、一時1.23ドル近辺まで上昇。しかし、その上げを維持できずに1.22ドル台前半に伸び悩んだ。依然としてポンドドルは上値の重い印象だが、英経済への先行き不透明感や、本日は戻しているが、英財政への不安から英国債市場が非常に不安定になっておりポンドの上値を抑えている。

 本日はロンドン時間に12月の英消費者物価指数(CPI)も発表になっていたが、予想に反し3カ月ぶりに低下。前年比2.5%と11月の2.6%上昇から伸びが鈍化している。特に英中銀が注視しているサービスインフレは4.4%とまだ高い水準ではあるものの、予想は大きく下回っていた。宿泊費と外食費がインフレ鈍化に寄与し、基調インフレの圧力が弱まっていることが示されている。

 本日の数字を受けて、市場は今年2回の利下げを完全に織り込んでいる。2月についても短期金融市場では利下げの確率を90%まで高めている状況。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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