ユーロは回復に苦戦 政治的逆風の中で成長見通し低迷=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル売りが強まっており、ユーロドルも1.03ドル台に戻している。ロンドン時間は戻り売りが優勢となり、1.0265ドル付近まで伸び悩んでいたものの、ウォラーFRB理事の利下げに関する発言で買い戻しが膨らんでいる格好。
ただ、ユーロドルは依然として上値が重い印象は否めない。ユーロ圏の経済見通しが弱含んでおり、加えて政治的な逆風も吹く中、ユーロは回復に苦戦している。一部からは、前日の米消費者物価指数(CPI)でコア指数が予想を下回ったためユーロは買い戻しの好機となったが、上昇幅は小幅に留まった。これは恐らく、ユーロ圏とユーロは域内の低成長と政治の指導力の弱さにより、今年は期待を下回るという確信的な見方を暗示しているとの声も聞かれる。
EUR/USD 1.0301 EUR/JPY 159.94 EUR/GBP 0.8419
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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