ドル円、151円台前半まで急速に下落 感謝祭前に調整が加速=NY為替序盤
きょうもNY為替市場はドルの戻り売りが加速しており、ドル円は151円台前半まで急速に下落している。明日の感謝祭を前に調整の動きが加速。ドル円はきょうの下げで200日線を下回っており、感謝祭明けの動きが注目される。
ただ、金融政策の情勢に変化はない。FRBは利下げの方向性は維持しているもののペースについては慎重になっている。日銀は12月か1月の追加利上げが有力視されているものの、どちらになるかは不透明といった状況。
先ほど発表になった第3四半期のGDP改定値は個人消費が下方修正されたものの、全体的には速報値と同じ2.8%成長となった。ただ、特に反応は限定的となっている。
本日はこのあと日本時間0時にPCEデフレータの発表が控えており、FRBの利下げの動向を探るうえで注目される。PCEデフレータは特にFRBが好んで参照しているインフレ指標。食料品とエネルギーを除くコアで前年比2.8%が見込まれている。
このところ力強い米経済指標の発表が相次いでいることで、FRBは利下げに慎重姿勢になっている。予想通りの数字であれば、その姿勢を正当化することになりそうだ。
市場は12月の利下げ五分五分と見ており、FRBも数字次第でオープンの姿勢を強調。今回の数字が予想を下回るようであれば、利下げ期待が高まり、上回るようであれば利下げなしの可能性を高める素直な反応を示す可能性も留意される。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
27日(水)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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