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アジア株「ベッセントラリー」短命に終わる 上海香港は反発、トランプ関税発言も想定内で投資家は冷静

株式 

アジア株「ベッセントラリー」短命に終わる 上海香港は反発、トランプ関税発言も想定内で投資家は冷静

東京時間11:05現在
香港ハンセン指数   19262.91(+111.92 +0.58%)
中国上海総合指数  3270.98(+7.22 +0.22%)
台湾加権指数     22755.56(-192.81 -0.84%)
韓国総合株価指数  2521.70(-12.64 -0.50%)
豪ASX200指数    8383.10(-34.54 -0.41%)

アジア株式市場では台湾、韓国が下落。豪州は下げに転じている。

「ベッセント・ラリー」は短命に終わり、トランプ相場が復活。トランプ次期大統領は、中国に追加で10%、カナダとメキシコに25%の関税を課すと約束した。為替相場では人民元が対ドルで急落、オフショア人民元、オンショア人民元ともに7月30日以来およそ4カ月ぶり安値をつけている。カナダドルは2年超ぶりの日中下落率を記録し、4年半ぶり安値。メキシコペソ、豪ドルも対ドルで急落。

次期財務長官に起用されるベッセント氏は他の候補者達よりもハト派とされており、変革よりも市場の安定を重視する姿勢。ベッセント氏はインフレを加速させるとして、トランプ氏の極端な関税引き上げ政策に消極的な姿勢を示している。ただ、結局のところ誰もトランプ氏を止められないだろう。

香港株と上海株は反発している。米新政権による対中関税は想定内、トランプ氏は以前から60%だの自動車に1000%だの言っているため投資家は冷静だ。トランプ氏は60%の関税をかけると表明しているが、高い関税は米国のインフレを再加速させてしまう恐れがある。ロイターのエコノミスト調査の予想中央値は来年の対中関税は38%となっている。

香港株は序盤に約2カ月ぶり安値をつけたあと買い戻しの動きが見られる。アリババやバイドゥ、JDドットコム、美団などハイテク関連が上昇している。上海市場ではエネルギー関連が総じて下落している一方、医療品やハイテク、コミュニケーションサービス関連が上昇している。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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