反発、主要産油国の追加増産から需要の強さを連想=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=67.93(+0.93 +1.39%)
世界最大の石油消費国である米国で需要が堅調に推移していることが相場を押し上げた。米国は夏季休暇シーズンに入っており、独立記念日を含む3連休から季節的な燃料需要の拡大が加速しているとみられている。石油輸出国機構(OPEC)プラスの中核を占める8カ国が8月の増産幅を日量54万8000バレルとすることで合意し、これまでの日量41万1000バレルから上積みしたことは重しとなる場面もあったが、供給拡大を急ぐ主要産油国の動きからも需要の強さが連想された。サウジアラムコが代表的な油種について8月のアジア向けの公式販売価格(OSP)を引き上げたことも需要の底堅さを意識する手がかりとなった。
時間外取引で8月限は65.40ドルまで下落した後に下げ幅を消すと、通常取引開始を控えて強含み。通常取引が始まると、68.32ドルまで堅調に推移した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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