ドル買い先行も続かず、ECB理事会や米小売売上高などの発表控えて=ロンドン為替概況
ドル買い先行も続かず、ECB理事会や米小売売上高などの発表控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル買いが先行も続かず。このあとのECB理事会の金融政策発表、ラガルド総裁会見、米小売売上高や鉱工業生産など一連の米経済指標発表などを控えて、一方向には動きにくい相場展開となっている。序盤はドル買いが優勢だった。ドル円は149円台半ばから一時149.87近辺まで高値を伸ばした。米債利回りが小幅上昇、欧州株の堅調な動きなどがドル買いとともに円売りの動きにつながった。ユーロ円は162円台前半から後半へ、ポンド円は194円付近から194円台後半へと買われた。しかし、足元ではドル円149.60付近、ユーロ円162.50付近で上昇は一服している。ポンド円194台後半で引き続き堅調。ユーロドルは1.08台半ばから後半での小動き、ポンドドルは1.29台後半での揉み合いから一時1.30台乗せとなった。ユーロ対ポンドではややユーロ売りが優勢。ユーロ圏消費者物価・確報値は前年比+1.7%と速報値+1.8%から下方修正された。このあとのECB理事会では25bp利下げがほぼ織り込まれており、ラガルド総裁が今後の利下げペースについて、どのように言及するのかが注目されている。
ドル円は149円台後半での取引。東京昼前に149.25近辺まで下押しされたあとは、買いが優勢になっている。ロンドン序盤には高値を149.87近辺まで伸ばした。その後は買い一服となり149円台後半で推移している。ECB理事会や米小売売上高など一連の米経済指標発表を控えて、一方向には動きにくい展開。
ユーロドルは1.08台後半での取引。東京早朝の1.0870近辺を高値として、ロンドン朝方には1.0849近辺まで軟化。その後はやや下げ渋りも狭いレンジ内での推移が続いている。ユーロ円は下に往って来い。東京朝方の162.67近辺を高値に、東京昼にかけて162.07近辺まで下落。その後はロンドン時間にかけて162.60台まで買い戻された。対ポンドではややユーロ売りの動き。9月ユーロ圏消費者物価指数・確報値は前年比+1.7%と速報値+1.8%から下方修正された。市場ではこのあとのECB理事会での25bp利下げが織り込み済みとなっている。
ポンドドルは1.30付近での取引。ロンドン朝方の1.2974近辺を安値に、その後は買いが優勢となり1.3011近辺まで高値を伸ばした。ポンド円は東京昼前の193.84近辺を安値に、その後は堅調な動き。ロンドン序盤に高値を194.70近辺に伸ばした。ユーロポンドは0.8368近辺から0.8349近辺へと軟化している。対ユーロでのポンド買いが入っている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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