ユーロ、相次ぐ利下げで打撃を受ける 1.09ドルまで下落との見方も=NY為替
きょうもユーロドルは下げ幅を拡大しており、心理的節目の1.10ドルをうかがう動きが出ている。中東情勢が緊迫化する中で、先ほどバイデン大統領が「イスラエルによるイランの石油施設への攻撃を支持するか協議中だ」と発言したことで、ユーロドルは下げを加速させていた。9月にも1.10ドル割れを試す動きを見せていたが、その時はサポートされていた。今回はどうか注目される。
アナリストはECBが相次いで利下げを実施との見方から、ユーロは打撃を受けるとの見解を示している。同アナリストは、インフレ低下を踏まえ、ECBは利下げペースを加速させると指摘。インフレが予想よりも早く低下しているだけでなく、最近のPMIの調査では、経済成長の低迷によりディスインフレがさらに進む可能性があることが示唆されているという。
ECBは来年半ばまで、全ての理事会で0.25%ポイントの利下げを行う可能性があり、その場合にユーロは今後3カ月で1.09ドルまで下落する可能性があるとの見方を示している。
EUR/USD 1.1019 EUR/JPY 161.62 EUR/GBP 0.8403
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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