カナダ、低成長により年内2回の会合でそれぞれ大幅利下げの予想=NY為替
きょうのカナダドルは序盤は買いが先行したものの、その後にイランがイスラエルにミサイルを発射したことで、リスク回避のドル買いに押されている。ただ、中東情勢の緊迫化で原油相場が急騰しており、対欧州通貨などではカナダドルは上昇している状況。
カナダ中銀は年内2回の政策委員会でそれぞれ0.50%ポイントの大幅利下げを行い、来年には0.25%ポイントごとの利下げに戻るとの見方が出ている。政策金利が来年半ばまでに2.25%に達するまでその状態が続くと見ているという。
過去の利上げが個人消費と設備投資に重くのしかかり、カナダ経済は潜在成長率を下回る期間から抜け出せないでいると分析している。コアインフレの低下圧力は継続するだろうが、来年半ばにはカナダ中銀の目標である2%に達するだろうとも述べた。利下げにより、GDPは今年の1.1%から、来年には2.0%、26年には3.0%に回復するだろうとも述べた。
USD/CAD 1.3510 CAD/JPY 106.39
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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