12月の日本の利上げ期待が円買い誘う=東京為替概況
12月の日本の利上げ期待が円買い誘う=東京為替概況
ドル円は朝の153円23銭から152円12銭まで1円超のドル安円高となった。12月の日銀金融政策決定会合での利上げ期待が強まっており、短期金利市場での織り込みが直近で66%と据え置きを大きく上回ってきたことが円買いを誘った。昨日の政府と経済界との会合で石破首相が2025年の大幅賃上げを求め、政府もそれに向けた環境整備を行うとしたことなども円買いにつながっている。
昨日154円台からじりじり下げた流れが継続。8時台に高値を付けた後はほぼ一本調子に下げた。昨日NY朝に下値を止め、その後NY夕方も下押しに慎重なし性が見られた153円00銭を割りこむと売りに勢いが出ている。
ユーロドルは1.09台後半推移。東京市場では目立った動意が出なかった。
ユーロ円はドル円の下げもあって売りが出た。昨日の市場で162円前後から160円台前半まで下落。朝に160円71銭まで上昇も、ドル円などでの円買いに159円49銭を付けている。
NZ中銀は午前10時に0.5%の利下げを発表。一時0.75%利下げ期待があり、短期金利市場では一定程度0.75%期待が残っていたこともあり、発表後は買いが強まった。対ドルで0.5830台から0.5882まで上昇。その後は少し下げるもしっかり。対円では89円10銭台から89円89銭まで急騰。その後は対ドルでしっかりも、円買いの勢いもあり、上昇分を解消。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。