ドル買いやや強まるも、続かず=ロンドン為替概況
ドル買いやや強まるも、続かず=ロンドン為替概況
ドル円は東京市場で下に往って来い。注目されていた次期財務長官人事にキースクウェアキャピタルマネジメント創業者のスコット・ベッセント氏を指名する方針が週末に発表されたことで、インフレ警戒感がやや後退し、ドル売りが広がった。153円55銭まで売りが出たドル円は、その後反発し、下げ分を解消。ロンドン市場に入ってさらに買いが強まり154円70銭台と先週末終値前後まで上値を伸ばした。
ベッセント氏は米紙とのインタビューで減税などを優先する姿勢を示したが、以前にやや消極性を見せていた関税について、トランプ大統領の方針に従う姿勢を見せたことや、規制緩和などで成長を支える姿勢を示したことなどから米物価警戒感が戻り、ドル買い円売りとなった。
もっとも先週末終値前後まで戻してからの買いには慎重。少し落として154円台半ば前後での推移。今週は木曜日が米感謝祭。金曜日も連休をとる参加者が多い。感謝祭ウィークは取引参加者が少なくなり、様子見ムードが広がりやすいこともあり、積極的なドル買いには慎重な姿勢が見られた。
ユーロドルはロンドン朝のドル買いに1.0440台を付けたがその後反発。先週末の1.03台前半トライからの反発の勢いから、下押しに慎重姿勢が見られ、1.0490台まで買いが入った。
ユーロ円は東京午後からの上昇から、対ドルでのユーロ売りもあっていったん売りが強まった。162円ちょうど前後から161円30銭台まで売りが出たが、その後反発。162円10銭台を付けた。欧州株や米株先の上昇などもあって、リスク選好の動き。
MINKABUPRESS 山岡
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執筆者 : MINKABU PRESS
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