ECB、声明は行動ほどハト派的ではないとの見方も=NY為替
本日もドルの買い戻しが優勢となる中で、ユーロドルは戻り売りが続いており、一時1.1035ドル付近まで下落する場面が見られた。先週に下値をサポートしていた1.1025ドルと心理的節目の1.10ドルが、目先の下値メドとして意識される。
今週はECB理事会が12日木曜日に開催されるが、0.25%ポイントの利下げが確実視されている。
ECBの利下げ幅は市場が織り込んでいるよりも小さくなる可能性が高い。これはユーロ押し上げにつながるだろう。
短期金融市場では来年6月末までのECBの利下げ幅を計約1.50%ポイントと見込んでいる。
ユーロ圏のコアインフレ率、サービス価格と賃金の上昇率が依然として高いことを踏まえると、これは楽観的過ぎるように思われるという。
ECBは今週の理事会で0.25%ポイントの利下げを実施する見通しだが、声明やラガルド総裁の文言は行動ほど著しくハト派的ではない可能性があるという。また、声明では「特定の金利の道筋をあらかじめコミットするものではない」と改めて表明する公算が大きいとも述べた。
EUR/USD 1.1042 EUR/JPY 157.84 EUR/GBP 0.8441
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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