アジア株 香港株は5週間ぶり高値、米9月利下げ確実との見方 上海株は続落、MLF金利据え置きでやや失望
アジア株 香港株は5週間ぶり高値、米9月利下げ確実との見方 上海株は続落、MLF金利据え置きでやや失望
東京時間11:06現在
香港ハンセン指数 17812.44(+200.34 +1.14%)
中国上海総合指数 2849.40(-4.97 -0.20%)
台湾加権指数 22407.02(+248.97 +1.12%)
韓国総合株価指数 2700.07(-1.62 -0.06%)
豪ASX200指数 8067.70(+43.78 +0.55%)
アジア株は軒並み上昇、前週末の米株高を受け買い優勢で始まった。パウエルFRB議長が利下げについて、これまでで最も明確なシグナルを発したことから、9月利下げは確定との見方が強まった。9月会合までの経済統計次第では50bpの引き下げや、年内追加利下げ期待が高まるだろう。ただ、中東情勢緊迫化や中国景気停滞などが懸念されているほか、米経済統計が予想以上に弱い場合、米国の景気後退懸念が再燃する恐れもあり、警戒感は残る。先日、米モルガンスタンレーが中国株の目標を引き下げたが、野村もMSCI中国株を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げた。
上海株は小幅続落、金利据え置き受けやや失望感が広がっている。
中国人民銀行はきょう、1年物の中期貸出制度(MLF)金利を2.30%に据え置いた。当初15日に公表される予定だったが今日に延期されたことから、金利を引き下げるのではないかとの期待が一部で広がっていた。ただ、人民元の下げ止まりは好感されている。9月米利下げとの見方からドル売りが強まっており、オンショア人民元が対ドルで今年1月以来の高値をつけている。オフショア人民元も対ドルで3週間ぶり高値をつけている。
香港株は約5週間ぶり高値をつけている。米国の9月利下げが確実なうえ、年内の追加利下げ期待も高まっている。香港は金融政策を米国に連動させているため、米国が9月利下げなら香港も追随して基準金利を引き下げる。不動産やカジノ、保険、素材など幅広い銘柄が上昇している。NY原油価格の上昇を受け中国海洋石油や中国石油天然気などエネルギー関連も総じて上昇。ヒズボラとイスラエルの紛争拡大懸念が高まっており、時間外で原油価格は1バレル=75.40ドル台に上昇、1週間ぶり高値をつけている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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