株安など受けたリスク警戒に円買い強まる=東京為替概況
株安など受けたリスク警戒に円買い強まる=東京為替概況
先週末の市場で米雇用統計の弱さを受けたドル売りに146円台前半まで下げたドル円は、先週末終値前後でスタートし、146円66銭を付けた後、ドル安円高が加速した。先週末2216円を下げた日経平均は前場一時2500円安と急落。ドル円は144円70銭台を付ける動きとなった。その後株安が落ち着き、前引けは1662円安となった。株安が少し落ち着いたことでドル円も145円台半ばを付けたが、145円台後半にはすでに売りが入っており、上値の重さが見られた。
午後に入って株安が加速。日経平均先物が2回のサーキットブレイカー(8%、12%安)を付けるなど株安の動きが本格化し、ブラックマンデーを超えて史上最大の下落幅に到達。ドル円も昼過ぎに142円22銭まで下げている。すぐに143円台を回復、143円台半ばを付けるなど、円高一服が見られた。しかし株安が止まらない状況になり、リスク警戒の動きが広がる中で142円台前半を付けた。日経平均は一時4753円安、終値でも4451.28円安となった。
クロス円でも円高が進み、ユーロ円は朝の160円20銭台から155円52銭を付け、ポンド円は187円80銭台から181円80銭台に約6円の下げとなった。
リスク感応度の高い豪ドル円が95円65銭から91円57銭を付けるなど、円高の勢いが強い展開。
対ドルはやや蚊帳の外。先週末1.09台に乗せたユーロドルは1.09台前半推移、ポンドドルはややドル高で1.2810台から1.2750台を付けた。
MINKABUPRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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