【本日の見通し】ドル安基調継続へ

【本日の見通し】ドル安基調継続へ
　　　
　ドル円は１４６円台まで大きくドル安円高が進んだ。注目された米雇用統計が予想を大きく下回る雇用の伸びに留まり、失業率も予想外に悪化したことで、ドル売りが急速に進んだ。日米の金利差の縮小が進むとの思惑からドル売り円買いの流れも強まり、ドル円は149円台から146円台へ急落している。
　11日の161円台後半からわずか3週間ほどでの15円の下げだけに、短期的には行き過ぎ感があるものの、戻りが鈍く、今朝も安値圏スタートと上値の重さが意識される展開。
　　
　今週は先週の米雇用統計やFOMCほどの大きなイベント・指標予定がなく、流れが大きく変わるとは考えにくい。ポジション調整などによる反発を交えながら下を試す展開か。
　短期的には147.00-147.50が重くなりそう。145円に向けた動きを意識。
　　　
　クロス円も基本的に下方向。ユーロドルが1.08台前半から1.09台前半を付けるなど、ドル安の流れが見られたことでドル円ほどきれいな落ち方はしていないが、円買いの勢いも強く、流れは下方向。ユーロ円は160円台での売りが意識される。
　　
MINKABU PRESS 山岡和雅