反落、米中の弱気な経済統計で需要懸念が再燃=NY原油概況
NY原油先物9 月限(WTI)(終値)
1バレル=76.31(-1.60 -2.05%)
ニューヨーク原油は反落。
前日はイスラエル軍によるヒズボラの司令官やハマスの政治指導者の殺害で、中東の地政学的リスク懸念から大きく買われたが、この日は早くも修正安となった。中国の7月の財新製造業PMIが予想を大きく下回ったことで、中国の需要懸念が再び強まったうえ、米国の7月のISM製造業景気指数が大きく落ち込んだことで米株が軒並み急落したことも需要懸念をクローズアップさせた。これにより中東の地政学リスクに関しても原油の供給に大きく影響しないとの冷静な見方が優勢となった。
またこの日オンラインで開催された石油輸出国機構(OPEC)プラス会合では現状維持が確認されたのみで、相場に与えるインパクトは限定的だった。
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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