ECB、今週の理事会で事前コミットの可能性は低いが、示唆する可能性は高い=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中で、ユーロドルは戻り売りに押されており、1.08ドル台に再び値を落としている。下押す動きまでは見られていないが、1.10ドルの心理的節目を前に1.09ドル台での上値抵抗は根強いようだ。
今週は18日木曜日にECB理事会が開催され、ユーロにとっては最重要イベントとなる。しかし、今回は据え置きが確実視されており、市場は9月利下げのヒントが何か出るか注目している。
一部からはECBが今週の理事会で次のステップを事前にコミットする可能性は低いが、9月の利下げが基本路線であることを示唆する可能性が高く、そのことが市場の価格決定をサポートするはずだとの見方が出ている。ラガルドECB総裁はディスインフレの進展に自信を深めており、そのため弱めのデータサプライズに注目とのメッセージを伝えると予想しているという。短期金融市場では9月に利下げが行われる確率を85%で見ている。
EUR/USD 1.0875 EUR/JPY 172.59 EUR/GBP 0.8402
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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