ドル円は昨日の高値をわずかながら更新。リスク選好の円売り強まる=東京為替概況
ドル円は昨日の高値をわずかながら更新。リスク選好の円売り強まる=東京為替概況
昨日の市場で161円73銭を付けたドル円は、その後の押し目が161円40銭前後までにとどまるなど、ドル高円安基調を維持して東京市場を迎えた。東京市場に入っても堅調な地合いを維持。介入警戒感もあって動き自体はゆっくりとしたものとなったが、午後に入って昨日の高値をわずかに更新し、1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けるなど、ドル高円安となった。
日経平均が4万円台を回復するなど、株高の動きが進み、リスク選好の円売りが拡大。日米金利差を狙った取引も継続する中でしっかりした動きが見られた。
ユーロドルは落ち着いた動き。週末のフランス下院選挙第1回投票が想定内に収まったことで昨日はユーロ買いが出る場面が見られたが、海外市場ではドル高の動きもあって上値から売りが出ると、東京市場でもやや上値が重い展開。もっとも安値は1.0727までと朝から14ポイントレンジにとどまっている。
ユーロ円はドル円の堅調さもあってしっかり。昨日の高値には届いていないものの、173円50銭台を付けている。
NZドルが昼頃にかけてやや軟調。朝のNZ経済研究所(NZIER)による第2四半期の企業意識調査が弱く出たことで利下げ期待が広がったことが重石となった。オセアニア市場での0.6080前後から昼過ぎに0.6048を付けている。午後に入って下げは落ち着いたが0.6050台推移と安値圏もみ合い。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。