原油相場にらんでドルが振幅、ドル買い先行も続かず ドル円159円付近=ロンドン為替概況
原油相場にらんでドルが振幅、ドル買い先行も続かず ドル円159円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、原油相場をにらんでドルが振幅している。中東情勢が再び緊迫化したことを受けてNY原油先物が前日の急落からの下げ幅を縮小し、93ドル台まで反発した。これを受けてロンドン序盤はドル買いが先行、ドル円は159円台前半に買われ、ユーロドルは1.16台前半、ポンドドルは1.34台後半で下押しされた。しかし、取引中盤にかけてNY原油先物が91ドル台まで再び下落すると、ドル買いも一服している。米10年債利回りは4.48%台から4.51%台で上に往って来い。ユーロ対ポンドではユーロ買いが優勢。シュナーベルECB理事やレーンECBチーフエコノミストらからは市場における6月利上げ観測を是認する論調がみられ、ユーロ買いを支えた。円相場は、東京市場でやや円高に傾いていたが、ロンドン時間には円安方向へと戻している。ユーロ円は185円台前半、ポンド円は214円台後半で推移している。中東情勢については、前日まで合意近しの楽観ムードが支配的だったが、きょうは米国とイスラエルがイラン艦船を攻撃と報じられたほか、イラン最高指導者のモジタバ師から「米国の中東の基地にもはや安全な避難場所はない」と全イスラム諸国の協力を呼び掛けるメッセージが発せられている。市場は、前日の合意期待から一転し、きょうは緊迫感を意識しながらも、欧州株や米株先物はまちまちで、全面的なリスクオフとはなっていない。
ドル円は159円台前半での取引。東京早朝の158.86付近を安値に堅調に推移している。東京午後からロンドン朝方には159円台を回復。ロンドン時間には高値を159.24付近まで伸ばしている。中東情勢への警戒感からNY原油先物や米10年債利回りの上昇したことがドル買いを支えた。ただ、足元ではNY原油、米債利回りともに上昇一服となり、ドル円も159円台前半で小幅に調整されている。
ユーロドルは1.16台前半での取引。東京早朝の1.1640台からロンドン序盤にかけて1.1624付近まで軟化した。その後は買戻しが優勢になり、高値を1.1645付近に小幅伸ばした。東京時間からは下に往って来いとなっている。ユーロ円は堅調。ロンドン早朝の184.88付近を安値に買われ、ロンドン序盤には185.36付近まで高値を伸ばした。その後は185円台前半に高止まりしている。対ポンドではユーロ買いが優勢。ECB当局者らが市場における6月利上げ観測を是認する発言を行っており、ユーロ買いを誘った。
ポンドドルは1.34台後半での取引。東京早朝の1.3507付近を高値にドル買い圧力に押されている。ロンドン序盤には安値を1.3465付近に広げた。その後は下げ渋りも1.35台には戻し切れていない。ポンド円は東京市場から下に往って来いとなっている。東京早朝の214.60台からロンドン早朝にかけて214.27付近まで下押しされた。しかし、ロンドン時間には買戻しに転じると高値を214.68付近に小幅更新している。ユーロポンドは0.8619から0.8639までのレンジで買われている。ポンド独自の材料特段みられていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。