ドル円、159円台前半で推移 全体的に様子見 ウォーシュ氏がFRB議長に就任=NY為替概況
ドル円、159円台前半で推移 全体的に様子見 ウォーシュ氏がFRB議長に就任=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は159円台前半での推移が続いた。ウォラーFRB理事が「利下げと同じくらい利上げの可能性もあることを明確に示すべき」との考えを示したことから、ドル高の反応も見られていた。ただ、欧米の3連休を控えていることもあり、全体的に様子見の雰囲気も広がり、小幅な値動きに留まっている。
注目は引き続きイラン情勢だが、米国から提示された最新の提案について、イランからは双方の溝を部分的に埋める内容だと説明が出ていた。しかし、イラン最高指導者がウラン備蓄維持に言及したことや、ホルムズ海峡の通行料を巡る対立が打開への見通しを不透明にしている。
何らかの和平合意が成立すれば、一旦ドルには下押し圧力が働くと見られている。しかし、イラン情勢はその後も流動的で、原油はしばらく高止まりするとも見られている。そのため、インフレ期待は根強く、FRBのタカ派観測が強まるようであれば、ドルは再び上昇するとの見方も少なくない。
ドル円は介入警戒感はあるものの、160円を視野に入れた展開は継続すると引き続き見られているようだ。
本日はホワイトハウスでウォーシュ氏のFRB議長就任の宣誓式が行われた。トランプ大統領がスピーチを行い「自分のやり方でやるべきだ」と述べていた。ウォーシュ新議長は混乱する米経済と、金利に対して明確な期待を持つ大統領の双方に対応しなければならない立場となる。
ユーロドルは1.16ドルを挟んでの一進一退。一方、ユーロ円は円安の動きがやや出ていたことから、184円台後半に上昇。ただ、方向感はない。
アナリストは、米国とユーロ圏の金利差が為替レートにとってさらに不利な方向にシフトする余地があるため、ユーロドルは下げ幅を拡大する可能性があると指摘している。木曜日に発表された弱いユーロ圏PMIは、ECBがどの程度金利を引き上げられるかについて疑問を投げかけているという。一方、市場はFRBが利上げを行うとの見方を強めている。
同アナリストは、ユーロドルが1.1575ドルを下回れば、再び1.15ドルを試す可能性があり、同様に、中東の和平協議で進展があった場合でも、エネルギーショックの影響が今後数カ月続くとの見方から、調整的な反発は1.1660-90ドル付近で失速する可能性があると述べていた。
ポンドドルは緩やかな買いが見られ、1.34ドル台半ばでの推移。200日線の上に再び浮上しており、買戻しが見られている。一方、ポンド円は一時214円台に上昇しており、21日線を回復。上昇トレンドは現時点では維持しているようだ。
英国債利回りが低下していたが、今週発表された一連の弱い英経済指標を受けて、市場は英中銀が大幅に利上げするとの見方を後退させている。英雇用統計の弱さと個人消費の減少により、インフレの急上昇リスクが低下したため。短期金融市場では現在、年内の英中銀による利上げを1回は完全に織り込んでいるが、1週間前に織り込まれていた2回は後退させている。
一方、英国債利回りは10年債で6%まで上昇するリスクがあるとの指摘が出ている。6%は1998年以来の水準。政治的不確実性や財政の持続可能性への懸念、そして高水準のエネルギーコストが利回りを押し上げる可能性があるという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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