【海外市場の注目ポイント】５月の米小売売上高など

　日本時間午後９時半に５月の米小売売上高が発表される。総合の大方の予想は前月比０．３％増、自動車を除いた大方の予想は同０．２％増となっており、前月比では、総合が２カ月ぶりに増加、自動車を除くと４カ月続けて増加するとみられている。６日に発表された５月の米雇用統計で平均時給の前年比の伸びが予想を上回り、４カ月ぶりに加速した。こうした賃金上昇の再加速が影響して、５月の米小売売上高が予想を上回る結果になれば、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の利下げ観測が後退し、ドルが買われる可能性がある。
　
　また、日本時間午後１０時１５分には５月の米鉱工業生産指数も発表される。大方の予想は前月比０．３％上昇となっており、前月比では２カ月ぶりに上昇すると見込まれている。
　
　さらに、このあとの海外市場では、欧米の中銀関係者が相次いで発言することになっている。日本時間午後７時にブイチッチ・クロアチア中銀総裁の講演、同午後９時にチポローネ欧州中央銀行（ＥＣＢ）専務理事の会議出席、同午後１０時半にデギンドスＥＣＢ副総裁の講演、同午後１１時にバーキン米リッチモンド地区連銀総裁の講演、同１９日午前０時にクノット・オランダ中銀総裁の議会証言、同１９日午前０時４０分にコリンズ米ボストン地区連銀総裁の講演、同１９日午前２時にローガン米ダラス地区連銀総裁の質疑応答とクーグラー米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事の講演、同１９日午前２時２０分にムサレム米セントルイス地区連銀新総裁の講演、同１９日午前３時にグールズビー米シカゴ地区連銀総裁のパネル討論会参加が予定されている。
　　
MINKABU PRESS