【これからの見通し】米雇用統計後のドル買いに調整圧力続くか、あすの米CPIとFOMC控えて
【これからの見通し】米雇用統計後のドル買いに調整圧力続くか、あすの米CPIとFOMC控えて
ドル相場は先週末の米雇用統計後はドル買いが優勢になっている。週末の欧州議会選で独仏与党勢力が後退し、フランスが国民議会選挙を実施すると発表したことも、政治不透明感として、ユーロ安とともにリスク警戒のドル買いにつながった。ただ、足元ではドル買いの動きは一服、やや調整が入っている。
週明けからのドル買いはユーロドルが主導した面があり、注目のポイントは、週明け早朝に下方向にマド空けをした1.0770-90を埋めに来るのかどうかとなりそうだ。調整に勢い付くようだと1.08台乗せが想定される。ただ、先週末の米雇用統計発表前の1.09手前水準までの戻しにはフレッシュなドル売り材料が必要となりそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、南アフリカSACCI景況感指数(5月)、南アフリカ製造業生産高(4月)、メキシコ鉱工業生産指数(4月)、カナダ住宅建設許可(4月)などが予定されている。主要な英米欧などの指標予定はない。
イベント発言関連では、シムカス・リトアニア中銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、エルダーソンECB理事などECB高官らの発言機会が相次ぐ。6月利下げ後の状況説明に終始する可能性があり、今後の手掛かりは得られにくいものとみられるがどうか。
全般的には、明日の米消費者物価指数、米FOMCなどの注目イベントを控えて新規ポジション作成は手控えられることとなりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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