【本日の見通し】米ISM受けて米景気への警戒強まる
【本日の見通し】米ISM受けて米景気への警戒強まる
昨日の5月米ISM製造業景気指数は、4月から改善予想に反して、悪化した。内訳の中でも今後の動向に影響するということで特に重視される新規受注が大きく悪化しており、ドル売りを誘った。ここにきての米景気の鈍化傾向がかなり意識されており、ドル売りにつながっている。
ただ、金曜日の米雇用統計の先行指標ともなる雇用部門は前回の48.6から大きく改善して51.1と、好悪判断の境となる50を回復するなど、かなりの好結果。金曜日雇用統計への期待が下げた後のドル円を支えている。
156円前後が目先のサポートとなっているが、戻りが鈍い分、同水準をしっかり割り込む可能性が高い。155円台半ばから156円台半ばをコアのレンジとした取引を見込んでいる。
注目は今晩の4月米雇用動態調査(JOLTS) 求人件数。昨日は雇用部門だけは強かっただけに、金曜日の雇用統計への警戒が抑えられているが、JOLTSが弱く出るようだと、ISM製造業全体の弱さとも合わせ、雇用唐家瑛も弱めに出るとの思惑が広がる可能性がある。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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