アジア株 香港株は続伸、不動産不況脱却・株配当課税免除期待 上海株は軟調、米国が対中追加関税措置発表へ
アジア株 香港株は続伸、不動産不況脱却・株配当課税免除期待 上海株は軟調、米国が対中追加関税措置発表へ
東京時間11:08現在
香港ハンセン指数 18680.44(+142.63 +0.77%)
中国上海総合指数 3143.05(-11.67 -0.36%)
台湾加権指数 20593.33(+32.56 +0.16%)
韓国総合株価指数 2729.87(+17.73 +0.65%)
豪ASX200指数 7755.70(+34.06 +0.44%)
アジア株は上海を除いて総じて上昇。前日のダウ大幅上昇や中国不動産低迷脱却期待が高まっている。
米新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことで、年内の米利下げ期待が高まっている。ただ、NY市の学校が春休みだったことも影響したもようで失業保険申請の大幅増加は一時的との見方もある。
中国では北京や成都などの大都市で相次いで住宅購入規制が撤廃された。大手ハイテク本社があるほか、高額物件が多い杭州市でも同規制を撤廃した。ほかの都市でも追随して撤廃することが予想されており中国が長引く不動産不況から脱却するとの期待が広がっている。また、香港政府が不動産過熱抑制策を撤廃したことを受け、香港の4月の新築住宅販売額が420億香港ドルと過去最高を記録したことも好感されている。そのほか、中国当局がストックコネクト(中国本土株式市場と香港株式市場の接続)を通じて購入した香港株の配当課税を免除することを検討しているとの報道も好感されている。
一方、米中対立激化は懸念されている。バイデン米政権が中国の電気自動車やバッテリー、太陽光発電など主要分野への関税を課す方針で早ければ火曜日にも詳細を発表するもよう。上海株は下落している。
香港株は続伸、昨年9月以来の高値をつけている。香港取引所は5.5%高、配当課税免除により株取引活発化が期待されている。銀行や保険も上昇。エネルギー関連や素材も総じて上昇している。アリババ、レノボ、バイドゥ、テンセントホールディングスなどハイテク関連のほか、龍湖集団や新世界発展、 新鴻基地産発展、九龍倉置業地産投資、恒隆地産など不動産株も総じて上昇している。
執筆者 : MINKABU PRESS
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