ユーロドルは緩やかな売りに押される 年内に計1.00%ポイント以上の利下げとの見方も=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが優勢となっており、ユーロドルは緩やかな売りに押されている。FRBの利下げ期待が後退する一方で、市場はECBの6月利下げ開始を有力視しており、ユーロドルの上値を重くしている。ただ、1.06ドル付近は強い下値サポートとして機能しているようで1.06ドル台は維持されている状況。
市場はECBの利下げ期待を高めているが、ECB理事のセンテノ・ポルトガル中銀総裁は年内に計1.00%ポイント以上の利下げを行う可能性があると述べていた。今年中に利下げを行う可能性があるのかとのメディアからの質問に「その可能性はある。3月に予想したよりも早く2%に到達する可能性があるからだ」と述べていた。
「現時点でわれわれは2%に非常に近づいており、最初は一時的かもしれないが、今後数カ月の間にインフレが持続的に2%を下回ると予測している。0.25%ポイントの利下げを4回行ったとしても、金利は中立金利より高い」と述べた。短期金融市場では現在、年内3回の利下げが織り込まれている状況。
EUR/USD 1.0634 EUR/JPY 164.57 EUR/GBP 0.8637
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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