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【これからの見通し】きょうは米生産者物価指数とECB理事会発表 ドル高トレンド明確になるか

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【これからの見通し】きょうは米生産者物価指数とECB理事会発表 ドル高トレンド明確になるか

 昨日は米消費者物価指数の上振れを受けて、ドル買いが一気に強まった。ドル円は152円台に明確に乗せると、153円台へと上伸した。足元では153円台では売りに押されているが、大きな反落にはつながっていない。ユーロドルが1.07台前半、ポンドドルが1.25台前半へと急落し、ユーロ円やポンド円も下げた。円安といえるのはドル円のみ。クロス円ではむしろ円高が進行した経緯がある。これでは政府・日銀も円買い介入を行いにくかったようだ。ただ、今後、再び円安方向への動きが強まり、ポジションが蓄積されたと判断されれば、(忘れたころに)介入を実施する可能性があることは、念頭に置いておきたい。

 この後の海外市場では、ECB理事会と米生産者物価指数が注目される。ECB理事会については当局者らが6月利下げ開始を示唆しており、直近の賃金上昇が落ち着くことが確認できればゴーサインが出そうな情勢とみる。今回の会合では政策金利は据え置きが市場コンセンサス。声明やラガルド総裁会見で6月利下げ開始のヒントを探ることとなろう。

 米生産者物価指数は、昨日の米消費者物価指数の上振れを補完するものとなるのかどうかがポイント。市場コンセンサス予想は、前年比+2.2%と前回の+1.6%から伸び加速する見込み。コア前年比も+2.3%と前回の+2.0%から上昇する予想となっている。予想と結果との乖離に市場は敏感に反応しそうだ。昨日の米消費者物価指数を受けたドル買いが急速だっただけに、ある程度の調整が入る局面も想定しておきたい。ただ、予想通りの結果であれば、再びドル買い圧力が働くものと考えられる。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、上記のほかには米新規失業保険申請件数が発表されるくらいだ。あとは、南ア景況感指数(3月)、南ア製造業生産高(2月)、ブラジル小売売上高(2月)、メキシコ鉱工業生産指数(2月)など新興国関連の指標が発表される。

 発言イベント関連では、ラガルドECB総裁会見が最も注目されるが、その他にはウィリアムズNY連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁などの講演や討論会参加が予定されている。最新の米物価統計を受けた金利見通しに注目したい。英中銀信用状況調査、グリーン英中銀委員の講演、米30年債入札(220億ドル)実施、OPEC月報なども予定されている。 
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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