ダウ平均は小幅高 エヌビディアなどIT・ハイテク株が堅調=米国株前半
NY株式20日(NY時間12:08)(日本時間01:08)
ダウ平均 40015.74(+12.15 +0.03%)
ナスダック 16797.16(+111.19 +0.67%)
CME日経平均先物 39285(大証終比:+215 +0.55%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高。序盤はマイナス圏で推移していたものの、IT・ハイテク株が堅調な値動きをしていることから、ダウ平均もプラスに転じている。ダウ平均は先週末に終値ベースで初の4万ドルに乗せたが、強気なムードも広がっているようだ。
これまで弱気一筋だった大手証券のストラテジストも強気に転じている。S&P500種の予想値は5400と、従来の4500から引き上げ、最高値の更新を見込んでいる。米企業の良好な1株利益の伸びに加えて、緩やかなマルチプルの圧縮が予想されているという。
その他からも、少なくとも5月一杯は上昇相場が続くとの見方が出ている。市場の心理が「5月の恐怖」から「5月の買い」へとシフトする中、来週もこの傾向は続くという。その中でAI関連銘柄がスポットライトを浴びると見込んでおり、今週はマイクロソフト<MSFT>のイベントや、水曜日の引け後に予定されているエヌビディア<NVDA>の第1四半期決算など、いくつかのカタリストが注目されるという。
これらのイベントでAIの認知度や能力向上、そして関連支出が強化されると予想。その結果、IT・ハイテク株が上昇し、全体相場を牽引するとしている。
そのエヌビディアだが、アナリストの目標株価引き上げが伝わった。第1四半期のデータセンター部門の売上はコンセンサス予想の211億ドルよりも230億ドルに近づく可能性に言及。また、第2四半期についても、同部門の売上はコンセンサス予想の228億ドルに対し245億ドルを見込み、株価も十分過ぎるほどの上振れ余地があるという。
なお、今週はFOMC議事録も公表されるが、雰囲気は変わらず、高金利継続の必要性が示されるものと見られている。
マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を従来の98ドルから130ドルに引き上げた。
ビル・マンション設備のジョンソンコントロールズ<JCI>が上昇。アクティビスト(物言う投資家)として知られるエリオット・インベストメントが同社株を大量保有したと伝わった。
教育ソフトウェアのインストラクチャー<INST>が上昇。投資会社のトーマ・ブラボーが保有株の売却を検討していると伝わった。
医薬品のジャガー・ヘルス<JAGX>が急落。金曜日に60株を1株にする株式併合を発表した。
液化天然ガス(LNG)のネクストディケード<NEXT>が大幅高。UAEのアブダビ国営石油(ADNOC)が、同社がテキサス州で進める天然ガス輸出プロジェクトに出資する。ADNOCにとって、米国での初の資産取得となる。
ウェブサイト作成支援プラットフォームを手掛けるイスラエルのウィックス・ドット・コム<WIX>が決算を受け大幅高。製品イニシアティブが力強い成長を牽引。
マイクロン<MU> 129.57(+4.28 +3.41%)
ジョンソンコントロールズ<JCI> 71.01(+1.99 +2.88%)
インストラクチャー<INST> 21.71(+1.44 +7.10%)
ジャガー・ヘルス<JAGX> 0.17(-0.09 -35.24%)
ウィックス<WIX> 169.30(+33.62 +24.78%)
ネクストデケード<NEXT> 7.99(+1.01 +14.47%)
アップル<AAPL> 191.27(+1.40 +0.73%)
マイクロソフト<MSFT> 424.95(+4.74 +1.13%)
アマゾン<AMZN> 184.90(+0.20 +0.11%)
アルファベットC<GOOG> 178.30(+1.01 +0.57%)
テスラ<TSLA> 174.24(-3.22 -1.81%)
メタ<META> 472.49(+0.58 +0.12%)
AMD<AMD> 166.31(+1.84 +1.12%)
エヌビディア<NVDA> 944.03(+19.24 +2.08%)
イーライリリー<LLY> 782.92(+12.92 +1.68%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。