ややドル売りに押される展開、ドル円は152円手前で失速=ロンドン為替概況
ややドル売りに押される展開、ドル円は152円手前で失速=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドル売りに押される展開。米債利回り低下の動きに反応している。ユーロドルは1.08台半ばでサポートされると1.0870付近へと上昇。ポンドドルも1.26台半ばから1.2690付近へと買われている。ドル円は植田日銀総裁の緩和姿勢が確認されたこともあり、151.90台まで買われた。しかし、一部報道で次回日銀会合で好調な賃上げを受けて、24年度物価見通しの上方修正を議論へとしたことで151.70台まで失速した。ただ、クロス円は円安の動きが優勢となっており、ドル円も151円台後半の高値圏を維持している。ユーロ円は一時165円台に乗せる場面があった。ポンド円は192円台後半へ、豪ドル円は100円台半ばへと上昇している。ドル安の背景としては、、前セントルイス連銀総裁のブラード氏が、現時点で年内3回利下げが基本シナリオだ、との認識を示したことが話題になっていた。米10年債利回りは4.43%付近から4.38%付近まで一時低下した。ただ、全般的には明日の米消費者物価指数待ちのムードで、各通貨ペアの値幅は限られていた。
ドル円は151円台後半での取引。東京市場で151.80付近から151.90付近へとじり高となったあと、ロンドン序盤には高値を151.93近辺まで伸ばした。植田日銀総裁の緩和姿勢が確認されたことが下支えとなっていた。しかし、しかし、一部報道で次回日銀会合で好調な賃上げを受けて、24年度物価見通しの上方修正を議論へとしたことで151.70台まで失速。その後は下げも一服して揉み合っている。
ユーロドルは1.08台後半での取引。東京市場では1.0860付近で揉み合ったが、ロンドン朝方には1.0849近辺に安値を広げた。しかし、米債利回りの低下とともに買いに転じると1.0870台へと買われてきている。ユーロ円は164.80付近を安値に一時165.05近辺まで買われている。対ポンドではユーロは軟調。ECB銀行融資調査では、2024年第1四半期の与信基準は概ね横ばいとしていた。ただ、企業のローン需要が大幅減と指摘された。
ポンドドルは1.26台後半での取引。1.2650台での揉み合いが続いたあと、1.2649近辺を安値に買いが優勢になっている。足元では1.2690付近に高値を伸ばしてきている。ポンド円も堅調。東京朝方の192.04近辺を安値に、ロンドン時間には192.67近辺まで高値を伸ばしている。ユーロポンドは0.8580付近から0.8565付近まで下落。ポンドは比較的堅調に推移している。東京朝方に発表された英BRC既存店売上高は前年比+3.2%と前回の+1.0%から大幅に上昇していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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