【本日の見通し】明日の雇用統計にらむ展開、リスクはドル高方向か
【本日の見通し】明日の雇用統計にらむ展開、リスクはドル高方向か
ドル円は151円台での推移が続いている。昨日も152円手前の売りを崩せずとなった。もっとも押し目も限定的。米ISM非製造業景気指数の弱さから調整が入ったが、151円台半ばを割らずと、下値しっかり感がかなり強い。
今日も基本的には151円台での推移が見込まれる。明日の米雇用統計をにらむ展開。1日のISM製造業の強さもあり、少し期待感があったが、昨日の同非製造業の弱さをどう見るか。ただ昨日の米ISM非製造業景気指数の弱さは新規受注と入庫遅延の弱さが主要因で、雇用部門は好悪判断の境となる50を下回るも、前回から若干改善という結果を考えると、好結果への期待が残る形となっており、ドル買いが入りやすい地合いと見られる。
152円手前の売りがまだ残っていると見られるが、151円90銭台トライを2回経たことである程度はこなされていると見ており、大台超えトライの可能性が十分にありそう。
ただ、ユーロドルなどドル円以外でのドル安が昨日は進んだ点がやや気になる所。ドル円は上値を抑えられている分、下げも限定的となっているが、ユーロドルやポンドドルは昨日の米ISM非製造業景気指数の弱さを受けていったん大きくドル売りが入った。そうした意味では、ドル円も上値意識を残しながら、いったんもう一段の調整が先になる可能性がある。
ユーロドルは1.08台をしっかり回復してきた。ユーロ安トライ一服感が出るようだと、明日の米雇用統計までは少ししっかりか。ポンドドルなどでもドル安基調が目立っている。ドル全面高の流れに対する調整が進む可能性。
クロス円は対ドルでのユーロなどの買いにしっかり。ドル円の動き次第となるが、下がると買いが出る流れと見られる。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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