アジア株 上海株はプラス転換、人民元大幅反発を好感 人民元支えるため米国債売却の可能性も浮上
アジア株 上海株はプラス転換、人民元大幅反発を好感 人民元支えるため米国債売却の可能性も浮上
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 16572.18(+72.71 +0.44%)
中国上海総合指数 3061.36(+13.33 +0.44%)
台湾加権指数 20261.06(+32.63 +0.16%)
韓国総合株価指数 2737.29(-11.27 -0.41%)
豪ASX200指数 7816.20(+45.65 +0.59%)
インドSENSEX30種 72831.94(休場)
アジア株はまちまち、材料難で方向感に欠ける。
上海株はプラス圏を回復、人民元高が好感されているもよう。先週末は最近の米ドル高を受け人民銀行が多少の元安を容認するとの見方が広がり、人民元は対ドルで大幅下落し昨年11月以来の安値をつけた。きょうは人民銀行が元の中心レートを市場予想を大きく上回る元高方向に設定した。これは人民銀がこれ以上の元安を容認するつもりはないという明確なサイン。これを受けきょうは人民元が対ドルで大幅反発している。中国当局は人民元を支えるため米国債を売却する可能性も浮上しており、時間外で米長期債利回りが上昇している(債券は下落)。
上海市場ではエネルギーや素材関連が上昇。中国首相が不動産セクターに対する支援策強化を求めたとの報道を受け不動産株の一角も上昇している。一方、生活必需品やハイテク、コミュニケーションサービスの一角は下落している。
香港株は0.44%高。医療品やエネルギー、素材関連が軒並み上昇している。恒基兆業地産、恒隆地産など不動産株の一角は下落。香港10大住宅団地の先週末の取引件数は前週比で32%減、2週連続で減少した。2月末の不動産過熱抑制策撤廃の効果は一時的だった。

執筆者 : MINKABU PRESS
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