ドル円は148円台を維持 明日以降、維持できるか注目=NY為替
その後もNY為替市場はドル買いの動きが続く中、ドル円は148円台を維持している。この日発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、今週のCPI同様に根強いインフレを示したことがドル買いの反応に繋がっている。一方、同時刻に発表になった米小売売上高は、予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示した。
FRBはスタンスを変えないとの見方から、発表直後は為替市場の反応も鈍かったが、徐々に短期金融市場で6月利下げの確率70%以下に下方修正され、今年の累計の利下げ幅も0.75%ポイント以下に織り込みが低下する中で、徐々にドル買いが優勢となった。今週の高いインフレ指標を受けて市場も、ややこれまでの見方に黄色信号を点滅させているようだ。
ドル円は上値を拒んでいた148円ちょうど付近の売りオーダーをこなし、一時148.35円付近まで上昇。一方、日銀の来週のマイナス金利解除観測が次第に強まる中で、明日以降、148円台を維持できるか注目される。
USD/JPY 148.29 EUR/JPY 161.37
GBP/JPY 189.02 AUD/JPY 97.50
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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