ユーロドル、1.09ドル台はしっかりと堅持=NY為替
きょうのユーロドルは買いが優勢となっており、1.09ドル台半ばに戻している。1.10ドル台を積極的に試す動きまでは見られていないが、1.09ドル台はしっかりと堅持しており、リバウンド相場の流れを継続している。短期金融市場では6月利下げの可能性を有力視しているが、一部からは4月の可能性も指摘されている。しかし、この日のビルドワドガロー仏中銀総裁からは6月の可能性が高そうだ。「4月よりも6月の可能性が高い」と述べていた。
ECBはきょう、金融政策運営の新たな枠組みを発表。金利のかじ取りは現行の仕組みを維持する一方、金融機関の業務に必要な資金規模について銀行側の意見を多く取り入れるようにする。また、流動性供給するためECBに債券の恒久的なポートフォリオの活用も認めた。新たな枠組みへの移行スケジュールは示されなかったが、過去の金融緩和による多額の流動性が金融システム内に依然あるため、移行プロセスは長期に渡りそうだ。
主な変更点は、ECBの3つの政策金利のうち最低金利が短期借り入れコストの変動させる主要な手段になる。既存の債券保有高は縮小を続けるが、ECBは新しい構造的なポートフォリオを通じて流動性を供給する。銀行に十分な資金を確保させる上で、リファイナンスオペが中心的な役割を果たす。中銀預金金利と主要リファイナンス金利のスプレッドは現在0.50%ポイントだが、9月18日に主要リファイナンス金利を0.35%ポイント引き下げ0.15%ポイントに縮小する。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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