反発、米ロ和平案をEUがほぼ全面否定=NY原油概況
NY原油先物1月限(WTI)(終値)
1バレル=58.84(+0.78 +1.34%)
ニューヨーク原油の2026年1月限は反発。米国とロシアが策定したウクライナ和平案に、欧州連合(EU)が対案を提示し、ウクライナ和平合意が不透明となったことが相場を押し上げた。EUはロシアに対して無条件の停戦を要求し、ウクライナ東部の割譲については停戦合意後に協議すると主張するなど、これまでの言い分をほとんど変えていない。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟についても、EUは制約を設けない方針。ドイツのメルツ首相は、ウクライナには強力な軍隊や堅実な安全保障が必要、ウクライナに領土割譲を強いることは出来ない」、「主要7カ国(G7)では米国を除いてロシアがG8に復帰することを望まず」などと述べており、ロシアと衝突を継続する構え。
時間外取引で1月限は57.42ドルまで軟調に推移する場面はあったが売りは続かず、通常取引開始を控えて切り返した。通常取引開始後は買いが優勢。引けにかけては58.96ドルまで上げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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