明日の米CPIのようなイベントに脆弱との指摘
米大手銀のストラテジストは、投資家は1990年代後半のITバブル以来の勢いでモメンタム株に投資しており、明日の米消費者物価指数(CPI)のようなイベントに対して脆弱になっていると指摘している。潜在的なバブルのリスクについて顧客に新たな警告を発しているようだ。
モメンタム株は、マクロやファンダメンタルズの状況によってエクスポージャが変化するダイナミックな株式ファクターで、そのためしばしば急激な調整が起こるという。
エヌビディア<NVDA>などの銘柄を通じた、現在のAIと大規模言語モデル(LLM)市場への投資家の資金投入は、ほぼ100パーセンタイル偏っており、それらの銘柄は過去と比較して市場に対する感応度が最も高くなっているという。その分、エコノミストが9月以来最も高いインフレ上昇を予想している明日の消費者物価指数(CPI)に、特に敏感に反応する危険性があると指摘している。
なお、同ストラテジストは、ウォール街の中では弱気な部類に入り、今年末のS&P500を4200と予想している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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